7/12(土)備前市美術館GRAND OPEN 当日レポート


2025年7月12日(土)、備前市美術館がいよいよGRAND OPENを迎えました!

開館初日は約500名の来館者で賑わい、開館記念特別展「備前の現代陶芸:至極の逸品」「ピカソの現代陶芸─いろとかたちの冒険─」をはじめとする展示や、備前市茶道連盟による備前焼のうつわを使ったお茶席ミュージアムショップ&カフェでのお買い物を体験いただいたほか、同時開催イベント「夏の備前焼フェア」「うみやま市」もお楽しみいただきました。

開館記念式典・内覧会(7月11日)

開館記念式典

開館前日の7月11日(金)には、長崎信行市長、金子賢治館長、建築家 櫻井潔氏らによるあいさつの後、地域の皆様に見守られてテープカットを行いました。行政関係者や地元企業、文化団体など約80名が参加する開館記念式典を行い、式典後には、美術関係者や出品作家を招いた内覧会を開催し、参加者の皆様に新たな展示空間や特別展を鑑賞いただきました。

内覧会の様子
「備前ろくろ踊り保存会」による「備前ろくろ踊り」

グランドオープン(7月12日)

開館当日は、以下のイベントが催され、約500名が参加しました。

受付の様子
グランドオープン開館直後の様子


お茶席
3階のラウンジにお茶席を設け、茶室(壺々庵)や備前市街の景色を眺めながら、備前焼のうつわや季節のお茶菓子をお楽しみいただきました。



ミュージアムカフェ
美術館1Fにはミュージアムカフェがオープン!地域とコラボレーションしたオリジナルメニューをお楽しみいただきました。



ミュージアムショップ
ミュージアムショップには、ピカソの陶芸展グッズ、備前の現代陶芸展グッズ、美術館オリジナルグッズなど、ここでしか手に入らない特別な品々を取り揃えました。
開館記念特別展の図録2種(ピカソの陶芸・備前の現代陶芸)や、10年ぶりの大改訂を経た最新刊『備前焼作家名鑑』(2025年7月 山陽新聞社発行)もぜひ手に取ってみてください。

開館記念特別展の様子

【備前の現代陶芸:至極の逸品】の様子
【ピカソの陶芸―いろとかたちの冒険―】の様子

2F展示室では、世界の巨匠ピカソの陶芸にふれる「ピカソの陶芸―いろとかたちの冒険―」と、備前焼の人間国宝から現代の精鋭までが一堂に会する「備前の現代陶芸:至極の逸品」を同時開催。

「ピカソの陶芸─いろとかたちの冒険─」では、世界有数のピカソ陶芸コレクションを誇るヨックモックミュージアムの特別協力のもと、選りすぐりの38点をご紹介。備前市美術館に新たに収蔵された《花冠の女性の顔》《顔》《苦悩する顔》の3点も初公開されています。色彩豊かでダイナミックな造形、ピカソが愛したさまざまなモチーフを、多くの来館者が笑顔で鑑賞されていました。

「備前の現代陶芸:至極の逸品」では、総勢37名の作家による作品を展示。備前の現代陶芸を牽引してきた作家や、伝統のイメージを覆す新たな表現に挑戦する作家たちの作品を中心に紹介しています。中には「これも備前焼?」と驚かれるような作品も。しかし、それがまさに現代の備前陶芸の“今”を象徴する姿といえるかもしれません。
また、ご来場の方からは「解説文が楽しい」という声も。今回の作品解説(キャプション)は、実は作家本人が執筆したもの。作品だけでなく文章からも作家の個性や人柄を感じていただけます。

さらに1F 展示室0では、中国の宋時代に白磁を焼成したことで知られる、五大名窯の一つ「定窯(ていよう)」の展示「定窯の現代陶芸─天下無双─」も。その隣の歴史展示室では、須恵器から始まり約800年にわたり続いてきた「備前焼の歴史」を俯瞰する展示も開催。

国や時代を超えて、さまざまな角度から陶芸や備前焼を楽しめる企画が揃いました。

備前市美術館 開館レポート、いかがでしたか?

これから備前市美術館は、世界の文化芸術と出合い地域の未来を創造する拠点として、また、備前の現代陶芸を世界に発信する拠点として、成長していくことをめざしています。皆様と共に一歩一歩進んで行きたいと考えています。ぜひ暖かく見守っていただけたら幸いです。


また、この夏には、展覧会の魅力や作家の世界をもっと楽しむイベントも開催!子どもも楽しめるワークショップや、作家本人を招いたギャラリートーク、専門家による講演会などが決定しているので、ぜひご参加ください!

イベント情報はこちらから:https://bizen-moa.jp/#events

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